36. 「動詞」+「でしょう」における「should」の使用

「2~3週間の安静後には体調が戻るでしょう。」という一文は、

After bedrest for a few weeks, your physical condition will return to normal.

よりも、

After two to three weeks of recuperation, your physical condition should return to normal.

と訳した方が適切です。医師は、最初の訳文に見られるような明言を避け、一般に「Your condition should improve.」のような言い方をする傾向があります。いずれにせよ、日本語の「でしょう」を訳すには、読み手や聞き手の心にある程度の疑念を残せる表現が必要です。日本人であっても、英語に精通した人であれば、この文における「should」の使い方が、助言や指示を意図する場合に用いられる通常の「should」とはやや異なることがわかるでしょう。このような使い方はやや特異なケースですが、一定の確度を伝えつつ、明確な約束は避けるというのがその意図です。

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