27. 好適な状況および不本意な状況と含意(3):「機会」などの日本語への対処(否定的な含意の場合)
「機会」という語についても、同様の問題が見られます。
「自分以外の人が吸っているタバコの煙を吸う機会がありますか?」という一文の英訳としては、
「Do you have any occasion to inhale second-hand smoke?」
ではなく、
「Have you suffered from the inhalation of second-hand smoke?」
が適訳です。「Occasion」は、「chance」や「opportunity」と同様、肯定的な印象を与えますので、不快なものに触れる状況を形容する場合には不適切です。