359. 「違う」、「と異なり」、「in contrast to」

「Xと違う結果」という表現なら、

different result than X

ではなく、

results that are different to those of X

と訳すべきです。

違う発想でものづくりを進めていくことが必要になります。」という一文の適訳は、

It has become essential to approach the question of manufacturing with a fresh mind.

です。「違う発想」の意味合いを適切かつ自然に伝える表現を使うのが重要です。「different concept」などの表現では、話者の意図を十分に伝えきれません。

「…と違って」に相当する英語表現は、「different from …」ではなく、「in contrast to …」です。セクション250で取り上げた「based」と同様、「different」を形容詞句で用いる場合、「in a way (that is) different from that previously adopted」のように、修飾対象名詞の後に置かなければなりません。この例の場合、「in contrast to」の方がはるかに適切で、文法的にも正しい英訳です。

「通信分野と異なり」に相当する英語表現も同様で、

in contrast to the area of telecommunications

が適切です。

「従来品とは異なり」も同様で、

different from the conventional product

ではなく、

in contrast to conventional products

が適訳です。簡潔に言えば、「different」は副詞であるということです。副詞形は「differently」ですが、このような例で「differently」が使われることはほとんどありません。

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