「正確に詳述する必要性」が求められる例のなかで最も一般的なのが、「in order to」というフレーズです。目的が明らかに意図されている場合には、「to」だけよりも、やや長めの「in order to」を用いた方が好ましいでしょう。一部の日本人翻訳者による「to」のみを用いた英文は、曖昧な印象を与えてしまうことが少なくありません。

例えば、「strengthening air flows to reduce X」というあっさりとした英訳は、

strengthening air flows in order to reduce X

または

strengthening air flows so as to reduce X

という解釈が可能です。「strengthening air flows in order to reduce X」だと、Xを削減する目的でエアフローが強められたことが示唆されますが、結果的にXが削減されたかどうかは定かでありません。それに対して、「strengthening air flows so as to reduce X」だと、エアフローを強めた結果、Xが削減されたことが示唆されます。両者の違いはわずかですが、小さくはありません。一部の翻訳者によって生み出される簡略的な英訳では、明瞭性に欠け、誤解を招く場合が多いでしょう。

同様に、「Aは回転によりBを取り外す装置です。」という文の場合も、

A is directed for a device that is rotated to remove B.

より、

A constitutes a device that is rotated so as to remove B.

の方が訳文として適切です。