「補償内容」に相当する英語表現は、「contents of compensation」よりも、「details of compensation」の方がはるかに好適で、「a breakdown of the compensation」でも良いでしょう。この例で重要なのは、「compensation」という語が持つ本来の性質です。抽象概念ではなく、文書や容器など、物理的属性を持つものに言及する場合は「contents」が適切です。

ある企業に関する見解とその理由を求めるアンケートの回答であれば、「財務内容」に相当する英語表現は、「composition of finances」ではなく、「financial aspects」です。

主な内容」は、文脈によって、「major contents」または「essential details」と訳せば良いでしょう。

業務内容」は、企業の場合であれば、「description of work」ではなく、「description of business」または「details of business」が好ましいでしょう。

「規制の見直しが検討されておりますが、その規制の内容によっては、将来、世界中、染毛剤の販売に支障をきたす事態を招きかねないと危惧し」

という一節なら、

a study is under way to reexamine these regulations and, depending on their content, carry the risk of inviting circumstances that may impede the sales of hair coloring around the world from now on

よりも、

a study is under way into a likely revision of the Regulations and, depending on what is actually decided, there is a real danger that such a revision might lead to a situation in the future in which sales of hair coloring products might be adversely affected all over the world

と訳す方が良いでしょう。この一節は、「内容」の訳語として「content」では不十分ということを示す好例です。日本語の「内容」は、英語の「content」よりもはるかに意味が広範かつ曖昧であり、使い方も英語の「content」とは異なります。

「Z資料は機密の内容が多いため、公開しないことを原則とする。」

という一文を英訳するなら、

Z-materials should not be disclosed as a general rule because they contain a lot of confidential information.

よりも、

Z-materials should in principle not be disclosed, since substantial amounts of confidential information are frequently divulged therein.

または

Z-materials should in principle not be disclosed, since substantial amounts of confidential information may often be divulged therein.

の方が良いでしょう。この例文は、訳しにくくて曖昧な「機密の内容が多い」という日本語を明瞭に英訳しています。「Z資料」とは「証拠」のことであり、特定の文書ではなく、文書の種類、つまり機密の情報を含んでいる文書全般を指しています。