93. 日本語の否定間接疑問:「whether」の使用

「良い焼き物ができ、その焼き物に自信が付いた頃、それを他に使えないかということも同時期に思案しておりました。」という一文を英訳するなら、

We were by now capable of producing good-quality porcelain, and around the time that we had acquired confidence in our porcelain, we also began to think whether we could explore this expertise in other areas.

くらいが妥当でしょう。要点は、和文で使われている否定間接疑問を英文にそのまま移植するのではなく、英語では「whether」と肯定間接疑問を使うのが適切であるということです。

規格に関する表という文脈における「製品の耐久性、信頼性が向上されているかなど」という一節を英訳するのであれば、

Improvement of product durability/reliability, etc.

と単純に表現するのではなく、

Whether improvements have been made in terms of factors such as durability and reliability of product?

と訳すべきです。

「認定基準を満足するかを最終判定する。」という一文を英訳するなら、

Make a final determination as to whether or not (the “product” or “part” in question) meets the certification standards.

とするのが適切でしょう。

「本件との関連がどうなのかは不明です。」という一文に対しては、

It is not clear to us whether they are in any sense relevant to the present application.

が良質な英訳です。

こういうことがやれるかやれないかで人の育ちが決まります。」という一文を英訳するなら、

Whether you are able to succeed in such a task might well be a telling factor in your personal development.

が妥当でしょう。

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