このセクションで扱うような短い表現は訳しにくい場合がありますが、その意味するところを伝える明瞭かつ自然な表現が日英両言語にあり、直訳は不適切な場合が多いということを翻訳者は心得ておくべきです。

「と言われているため」に相当する英語表現は、「as is generally said」よりも、「as is generally accepted」の方がはるかに好ましいでしょう。

「目的をもって前進」に相当する英語表現は、「moving forward with purpose」です。

「ホテルに戻って解散といたします」という一節を英訳するなら、

after …, we shall be returning to the hotel, and we will thus come to the end of our official program

が適切です。

「自分がどの位置にあるか知る必要があります」という一節を英訳するなら、

it is necessary for you all to appreciate where you stand within the overall scheme of thing

と意訳するのが良いでしょう。

足場が悪いところがあります」この一節は、直訳が不適切であることを示す一例です。適切と言える翻訳案を挙げるなら、

there are areas where it is not always easy to secure a foothold

といったところでしょう。

「その重責に身が引き締まる。」という一文を英訳するなら、

We are acutely conscious of the heavy responsibility that we will be assuming.

と意訳するのが適切です。

「新興市場の急成長と先進国の頭打ち」に相当する英語表現は、

the rapid growth in new markets and the top cut of demands of advanced countries

よりも、

the rapid growth in new markets and saturation levels being reached in demand in advanced countries

の方が妥当性は上です。

「(米国市場は)重要情報拠点としてのアンテナ機能を維持する。」という一文を英訳するなら、

The U.S.A. is an important base for the acquisition of information, and thus market intelligence-gathering operations should be maintained.

が妥当です。

「腹八分目にしているか?」という一文を英訳するなら、

Do you make it a rule to eat moderately?

が良いでしょう。

「実際の現場」に相当する英語表現は、「on actual field」ではなく、「on the spot」です。

「実際の市場では」に相当する英語表現は、「in actual markets」が最適です。

「出費対効果」は「value for money」です。

「かけがえのない地球」に相当する英語表現としては、無冠詞の「Planet Earth」が自然ですし、頻度に使われています。

「弱みを強みに変える」に相当する英語表現としては、「convert weaknesses into strengths」が自然です。

「やる気」に相当する英語表現としては、「a determination to get things done」が自然です。

「両方」を「the both」などと英訳する翻訳者も見受けられますが、これは誤りです。「both the」や単に「both」とするのは正しいのですが、「the both」と表現することは決してありません。

「警察が捜査中」に相当する英語表現としては、「in the hands of the police」が最適です。

「自然の中」に相当する英語表現としては、「in the midst of natural surroundings」が適切です。

「これが基本です」という一節を英訳するなら、「this is absolutely fundamental」が良いでしょう。

「物事を動かすこと」に相当する英語表現としては、「to make things happen」が適切です。

「なるがまま、なすがまま」に相当する英語表現は、「as matters develop, as one wishes oneself」です。

「基本に帰る」という一節を英訳するなら、「return to foundation」ではなく、「getting back to basics」が適切です。

「安心できる」という一節を英訳するなら、「able to feel secure」よりも、「able to feel at ease」の方が好ましいでしょう。

「予備費」は「contingency budget」が適訳です。

「動体視力」は「kinetic vision」が適訳です。

「従業員や家族、地域の方々と親睦を図るため」という一節を英訳するなら、

in order to strengthen the bonds of friendship that already exist with our employees and their families, and also with the local communities that live in the vicinity of the Plant

が適切です。

「当社は、環境関連の法律、条令およびその他の要求事項の厳守に努めます。」という一文を英訳するなら、

The Company will make every effort to respect to the letter all Laws and Ordinances relating to the environment, and all other requirements stipulated by the authorities.

が適切です。

「先日もお話したようにZのことでAと非常にまずい状態におります。」という一文を英訳するなら、

As we discussed the other day, we are in a very sticky position vis-à-vis A in relation to Z.

が適切です。

水面下で」に相当する英語表現は、「behind the scenes」です。

「Aの動作は左右に振幅を行う一時的な動作である。」という一文を英訳するなら、

The movement of A is a one-dimensional movement that oscillates in a right and left direction.

が適切です。この例における「動作」は、「action」ではなく「movement」と訳すのが最適です。

– 完 –