「午後からは皆様からプレゼンをしていただきます。」という一文を英訳するなら、

In the afternoon we are looking forward to presentations from everyone.

が妥当です。この種の表現を訳すにあたっては、繊細さが求められます。また、穏やかな指示表現ですので、一定の丁寧さも必要ですので、日本語の「直訳」は避けたいところです。「していただきます」のような表現を英訳する場合には特に注意が必要で、丁寧でありながらも毅然とした表現を案出することが大切です。

「18時よりウェルカムパーティを行いますのでご参加ください。」

という文であれば、「行います」や「ご参加ください」といった動詞を直訳してぎこちない文にしないよう注意が必要です。翻訳者の中には、原文と同じ情緒を何らかの形でとにかく表せば良いと考える人もいるようですが、丁寧であることに加え、どのような表現が英語圏で実際に使われているかを調べることも重要です。この文ですと、

A welcome party has been arranged from 18.00 hours, and we very much hope that you will all attend.

あたりが妥当で、別の案として、

A welcome party has been arranged from 18.00 hours, and we very much hone that you will all be able to attend.

と訳すこともできます。最初の案は、海外から日本に招かれた人のスピーチに使用されるもので、丁寧な指示に見合った訳語が選ばれています。対照的に、2つ目の案は純粋に丁寧な招待文で、指示というニュアンスは一切ありません。

「朝食後にチェックアウトしていただくことも可能です。」という一文を英訳するなら、

If you so prefer, you may complete checkout formalities immediately after breakfast.

とするのが妥当でしょう。

ここでもやはり、話者が伝えたいことの一部が暗黙的に示されていますが、英語では「If you so prefer,」と明示した方がはるかに好適です。

「承知の上」という一節を英訳するなら、「Please bear in mind that」と訳すと良いでしょう。

「新幹線を下車後、我が社スタッフが皆様をバスまでご案内します。」という一文を英訳するなら、

Please be assured that staff from our company will be in attendance at Tokyo Station and that they will conduct you from the Shinkansen platform to the place where the bus will be waiting.

くらいが妥当でしょう。

「Please be assured」という表現は、日本語が持つ丁寧なニュアンスを効果的に伝える表現の1つです。この文に関しては、字面だけでなく、その内容を取り巻く雰囲気も伝えることが大切です。

「仕事に取り組んでもらいたい」という一文を英訳するなら、

I would also ask that you all go about your work.

が良いでしょう。 .

「上述の規制が難しいとのことであれば、Zの製品について例外的に、Xが合っていれば販売は問題ないという規定を設けて欲しい。」という一文を英訳するなら、

If it is deemed difficult to establish restrictions of the kind requested above, we do request that provision be at least made to exempt Z products, by establishing a rule whereby if X conforms with the regulations introduced, the products in question could still be sold without condition.

くらいが妥当でしょう。この文では、「do」を使ったところがポイントで、請願の重要部分を強調する働きをしています。

「Xの方はお座席を指定席とさせて頂いております。Zのお席にお座りください。」という一文を英訳するなら、

X persons have been assigned reserved seats; all such persons should kindly sit in Z seats.

が良いでしょう。受動態の文に続けて「Please」や「Kindly」を使うと、このような日本語の表現が持つニュアンスをすっきりと、かつ十分に伝えることができます。

なお、高山に到着の際に乗車券を回収させていただきます。」という一文を英訳するなら、

Please also bear in mind that your tickets will be collected at the time of your arrival in Takayama.

が良案です。

「Zの皆様はXの席に前から詰めてお座りください。」という一文を英訳するなら、

Z persons are requested to sit in X seats, and simply fill up the seats in question beginning from the front.

が妥当でしょう。

「Xが変更する場合もありますので注意してください。」という一文を英訳するなら、

be careful that

よりも、

Please bear in mind that X may on occasions vary.

の方が適切です。

「Z以外取り扱い上配慮すべき事項があることをご理解の上」という一節であれば、

Please note that there are other items that must be considered for handling in addition to Z.

よりも、

Please bear in mind that, in addition to Z, other factors also need to be taken into account in the handling of X.

の方が適切です。「ご理解の上」を英語で伝えるのに、「Please note」は不適切です。

「…を危惧し、日本ヘアカラー工業会から以下のお願いをさせていただきます。」という一文を英訳するなら、

There is a real danger that…

と書き出すのが適切で、以降の部分は、

In light of these situations the Japan Hair Color Industry Association have decided to make the following requests.

と訳すよりも、

Against such a background, the Japan Hair Color Industry Association wishes (or “seeks permission”) to submit the following specific requests.

の方が良いでしょう。「お願いをさせていただきます」の意味を伝えるには、動詞「submit」を使うのが適切で、「seek permission」という表現を使うことにより、繊細な趣が強まります。

「蓄積した技術を礎に、多様な要望にお答えするため、A、B、Cを追求することにより、満足していただける製品を創造しています。」という一文を英訳するなら、

Based on our technologies accumulated to date and in order to respond to the varieties of requirement from our customers, we are creating our products satisfying our customers through A, B and C.

よりも、

On the basis of the technologies that we have built up, and in order to respond to the varying requirements of our customers, by means of A, B and C, we are creating products that will provide our customers with satisfaction.

の方が良いでしょう。「満足していただける」という表現を英訳するのは簡単ではありませんが、「creating our products satisfying」は文法的に問題があります。この文は、日本人翻訳者が英語圏の国で発行された書物を読み、対応する英語表現に精通することの重要性を表す好例です。

「一日でも早く軌道に乗せていただきたいと思います。」

という一文を正確かつできるだけ文字通りに英訳しようとすれば、

I look to all persons concerned for their support in getting this issue back on the rails at the earliest possible opportunity.

となるでしょう。