【有料】494. 「など」、「とか…とか」、「…ら」他

日本人翻訳者は、「など」という表現を英訳する際に、実際に意味するところを伝えようとせずに安全策をとりがちです。「items」、「data」、「aspects」、「factors」、「areas」、「conditions」、「considerations」、「defects」、「advantages」、「initiatives」、「equipment」などの総称名詞に関しては、「such as」を続けることにより、「など」の意味合いを十分に表すことができます。

法的文書の翻訳では、「and the like」や「or the like」が必要な場合もありますが、一般的な翻訳では、いかにも「直訳」という印象を与えないように、上記のような総称名詞を加えて自然に英訳することが望ましいでしょう。

「酸素センサーやICパッケージなどの分野でも」に相当する英語表現としては、

even in areas such as oxygen sensors and integrated circuit packages

が適切です。

「Aの種別、材質、ロールシート幅などを判別するための5個センサーが設けられている。」という一文を英訳するなら、

Five sensors for determining the type, material, width and the like of A are provided.

よりも、

Five sensors are provided for determining factors such as the type, material, and width of A.

の方がはるかに自然です。最初の訳文では、「and the like」が何を意味するのかわかりにくいでしょう。適切な訳文を生み出すためには、「factors」という語を使うことが重要です。

「X社との合併でY関連部品の生産会社を設立するなど、従来からの協力関係をさらに一歩前進させた取り組みを展開した。」という一文を英訳するなら、

以降は有料です。

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